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東京大学 理学部 生物学科
東京大学理学部は、大学が設立された1877年当時から大学の歴史と共にあり、生物学科も、設立当初から存在していた長い歴史を誇る学科のひとつで、長い間学科の再編がたびたび行われているにも関わらず、そのまま存続してきた珍しい学科でもあります。
長い歴史があってこそともいうべきか、1886年から神奈川県三浦市に付属の臨海実験所を持つほか、文京区には6000種類の植物資料がおさめられた付属の植物園もあります。
長い年月をかけて受け継がれ、蓄積されてきた研究を活用することができるのが、東京大学理学部生物学科の何よりの特長でしょう。
生態系や、時には分子も用いた多様な視点で生命の謎を解明するために研究を行うのが東京大学理学部の生物学科です。
その手法はかなり多彩で、分子生物学、生物物理学、細胞生物学、個体生物学、分子遺伝学、集団遺伝学、系統分類学、マクロ形態学、環境生物学という種々の手法を用いています。
東京大学理学部生物学科で、体系的に行われている4つの基幹講座があります。ひとつめは、動物科学大講座であり、研究対象はその名の通り、動物です。
脊椎動物のホルモン作用の多様性などに加え、もちろん虫も範囲となっており、社会性昆虫の行動と社会進化の分子基盤なども主なテーマのひとつです。
ふたつめは、植物科学大講座といい、動物と並んで普遍的かつ古典的な生物学のテーマである植物です。
酵母や藻類の微生物をはじめとし、顕花植物まで、遺伝子・タンパク質、細胞・組織・器官、個体の3つの階層で解析を行い、生物生存の分子機構を研究します。
自然環境の破壊や、食糧、代替エネルギー開発などをめぐり、近年ではエネルギー問題も関係するようになってきました。
みっつめは人類科学大講座で、遺伝子レベルにまで掘り下げた進化に対する考察を行います。
突然変異や自然淘汰、性淘汰など、進化を促すために作用する力と、進化を行ってきた人類の特徴に焦点を当てます。
よっつめは、進化多様性生物学大講座と呼ばれ、みっつめの対象であった人を生物に枠を広げたものです。
進化が生み出す多様性を遺伝子レベルから、集団レベルにわけて、多角的に分析します。
ほかにも、冒頭に述べた、付属の研究機関と連携した講座なども随時行われています。
東京大学理学部生物学科を受験するには、ほかの理学部同様、理科一類で受験する必要があります。
工学部、農学部、薬学部と一緒の科類で入学し、2年間教養学部で基礎教養の科目を履修した後、東京大学理学部生物学科の本格的な授業が始まります。
入学試験はほかの国公立大学と同じように前期と後期日程の2回があり、センター試験を用いた1次試験の後2次試験へと進むことができます。
理学部を含む理科一類は、近年急激に志望者が減っているのですが、さすがにセンター試験だけで合否が決まるような倍率までには下がることはないはずです。
前期日程で行われるセンター試験は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6科目の得点で選考されます。
理科の場合は、地理歴史と公民はひとまとめにされて、世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理B、現代社会、倫理、政治・経済から1科目選ぶ形になります。
その代わり理科は物理I、化学I、生物I、地学Iから2科目選び、数学は数学I・数学Aが必須で、追加として、数学II・数学B、工業数理基礎、簿記・会計、情報関係基礎から1つを選びます。
外国語は英語のほかに、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語を選ぶことができます。2次試験は、国語、数学、理科、外国語の4科目で行われます。
数学は数学I・数学II・数学III・数学A・数学B・数学Cの数学全般が範囲となります。
理科からは、物理I・物理II、化学I・化学II、生物I・生物II、地学I・地学IIのうち2科目を、外国語からは、英語、ドイツ語、フランス語、中国語の1科目選択します。
後期日程はまた違う出題傾向となる試験が行われます。
気になる方は、大学に問い合わせて、入試案内情報を入手するとよいでしょう。